入学した大学で出会った5人の男女。ボウリング、合コン、麻雀、通り魔犯との遭遇、捨てられた犬の救出、超能力対決…。共に経験した出来事や事件が、互いの絆を深め、それぞれ成長させてゆく。自らの未熟さに悩み、過剰さを持て余し、それでも何かを求めて手探りで先へ進もうとする青春時代。二度とない季節の光と闇をパンクロックのビートにのせて描く、爽快感溢れる長編小説。


■読書
井坂幸太郎先生の最新文庫本『砂漠』は、学生時代に共に時を重ねることで絆が深まっていく友情を描いたストーリー。個性豊かな登場人物達が苦悩しながらも仲間に支えられ前向きに生きる様子が、明るく軽快なテンポで描写されています。「人間にとって最大の贅沢とは、人間関係における贅沢のことである」という卒業式の学長の言葉は、社会の荒波に漕ぎ出していく主人公に対してのみならず、読者に向けて井坂先生から贈られた言葉だと感じました。

コメント

おくたん
2010年7月22日10:18

麻雀で一番好きな役は平和です!w

めんたい
2010年7月23日23:29

>すーさん

「平和を作り続けると、いつか世界が平和になる」って大真面目に語る西島が井坂作品のキャラの中で一番好きです^^

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