泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場―。並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。

■読書
ずっと前に重鎮くんから薦めてもらった『ラッシュライフ』。『チルドレン』や『アヒルと鴨のコインロッカー』、『終末のフール』と同じく、時間軸と視点をずらすことで一見複数のストーリーに見せておいて、読み進めるうちに実は1つのストーリーになっているという構成は井坂先生ならでは。綿密に計算され複雑に絡み合った伏線が少しずつほぐれて全てが明らかになるとき、「人は周りの人に支えられて生きている」という人と人とのつながりの大切さが伝わってきます。

コメント

おくたん
2010年2月3日7:01

重鎮さんとめんたいさんとは美味い酒が飲めそうですw

最近密かに乙一を読み直し中w

めんたい
2010年2月3日23:16

>すーさん

実は下戸なので、飲み会ではいつも幹事&運転手だったりorz
でもお酒の席は楽しいので大好きでーす。

重鎮くんは、東京で働いてるのに、いつも地元宇都宮の大会に来てくれて、
終電ギリギリまで打ち上げに付き合ってくれるナイスガイ(死語)です。

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