CDショップに入りびたり、苗字が町や市の名前であり、受け答えが微妙にずれていて、素手で他人に触ろうとしない―そんな人物が身近に現れたら、死神かもしれません。一週間の調査ののち、対象者の死に可否の判断をくだし、翌八日目に死は実行される。クールでどこか奇妙な死神・千葉が出会う六つの人生。

■読書
最近ハマってる井坂幸太郎先生の『死神の精度』を読破しました。人間社会の常識に疎い死神と死を目前にした人間たちとのかみ合わないやりとりは、軽快なテンポなのに物事の本質を鋭く突いていて、普段は当たり前のことでも見方や考え方を変えることで新しい世界がフッと眼前に広がるあの爽快感が何度も得られてすごく印象的でした。死をテーマにしているにもかかわらず明るい雰囲気に包まれた井坂ワールドは健在。井坂ファンなら迷わずオススメします。

コメント

おくたん
2009年11月6日0:46

死をメインに書いてるのに爽快な物語ですよね(笑)
歌手になった女のコの話とか好きですw

めんたい
2009年11月6日23:58

>すーさん

死神の時間軸で描かれているので人間の世界では素敵な後日談になってるところがいいですよね^^

今、『魔王』読んでます。どっぷり井坂ワールドに浸ってます。

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