■映画
無料パス期間もあと4日ということで年末の忙しい合間を縫って『私は貝になりたい』と『252 生存者あり』を鑑賞。

『私は貝になりたい』
高知の港町で細々と理髪店を営む清水豊松は昭和19年に招集されるが、終戦後、無事に家族のもとへ帰ってくる。しかし、平和な暮らしを取り戻したかに見えた矢先、MPに戦犯として逮捕される。従軍中、上官に捕虜処刑を命ぜられたのだった。拒めば自分の命がないことを占領軍による裁判でどれだけ訴えようと聞き入れられることはなく、重い判決が言い渡される。妻の房江は減刑の嘆願書に署名を集めるため奔走する。(goo映画より)

太平洋戦争を一般市民の視点から描いた作品。上官の命令が絶対という軍隊や戦勝国の理屈のみで裁かれる裁判など、戦争がいかに理不尽であるかということが、全編を通して様々な角度から描写されています。ただ小さな幸せを願っていた主人公の運命が戦争によってどのように狂わされていったのか、教科書には載っていない戦争の悲惨さは観る者の心を震わせます。

目:4点
頭:4点
心:4点
魂:3点

『252 生存者あり』
関東に直下型地震が発生して数週間後、都心の機能は回復しつつあった。しかし、この地震の影響で海水温度が急上昇、それは巨大台風を発生させ、その脅威が臨海副都心に迫っていた。東京消防庁のハイパーレスキュー隊が必死の救助にあたるなか、音波探索機が高潮による水没で壊滅した新橋の地下から「2、5、2(生存者ありの暗号)」の音をキャッチ。ハイパーレスキューの暗号を知っている人間が地下に閉じ込められているのだ…。(goo映画より)

この映画を通して災害時における都市機能の脆さが身に染みて感じられた。パニック状態で将棋倒しになる人々や地下鉄の構内を襲う鉄砲水など、普段の何気ない風景が凶器になる様は、多くの人々にとって決して他人事ではないはず。そんな絶望的な環境下で、見ず知らずの人間が希望を捨てず共に助け合い励まし合って生きようとする姿は、多くの人が日々の喧騒の中で忘れかけている、人間として大切なことを思い出させてくれるのではないでしょうか。今の自分があるのは多くの人が支えてくれたおかげ。そしてそれはこれからも変わらない。人と人との繋がりの大切さに気づかせてくれる作品です。

目:4点
頭:4点
心:5点
魂:3点

(め_め).。oO(あと3日で5本・・・厳しい)


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