読書の秋

2007年10月4日読書

■読書
スローペースですが本は読んでます。今回は高野和明先生の『K・Nの悲劇』と『幽霊人命救助隊』です。

『K・Nの悲劇』
高野和明
講談社文庫

結婚した二人が授かった子供。しかしそれは望まれるものではなかった。安定した生活を維持するために中絶を選んだ夫とそれに従う妻。そのとき妻の身に異変が・・・。

正直、心霊モノは得意じゃないです。怖いからというのではなく、その分野の知識に乏しいので、いわゆる暗黙のルールというのが伝わりづらいからです。それでも高野先生独特の描写により、登場人物の心理がリアルに伝わってきました。本心では産みたいのに夫から中絶を迫られる妻の苦悩、妻が壊れて行くのを何もできずに見守るしかない夫の無力感。夫婦としての本当の幸せとは何か、2人が悩み答えを導き出す様子が、全編を通して丁寧に表現されています。

『幽霊人命救助隊』
高野和明
文春文庫

現世に戻り49日で100人の自殺志願者を救う。それが自殺した4人が天国に行く条件。最初はギクシャクしながらも、次第に抜群のチームワークを発揮し次々と人を救っていく。そしてその先に待っているものは・・・。

この作品の感想を表すのに面白いという表現は適切ではないのかもしれません。今にも自殺をしようとしている人間、彼らは何を求めているのか。どうすれば救えるのか。作品を通しての表現されている自殺志願者の心理描写はリアリティに溢れています。個人的にはただの小説の域を越えて、人間関係の教科書と言っても過言ではありません。「未来が定まっていない以上、すべての絶望は勘違いである」という言葉は、人生の頂点とどん底を経験し、生き抜いてきた人でないと言えない言葉だと思います。『13階段』『グレイヴディッガー』といった高野作品にハマった人には是非オススメです。

■DVD
『ライアーゲーム』DVDを購入。黒い箱を開けるとそこにはビデオテープとライアーゲーム事務局からの手紙が・・・。もうこれだけで原作のファンとしては超感動です。第2回戦と敗者復活戦を改めて見て、秋山と福永の駆け引きはやっぱり絶妙だなと感じました。何回も何十回も見ることになるんだろうなあ。

・・・んで『ライアーゲーム』のことに夢中になって『カイジ』の第1回の録画を見事に忘れる。しょぼーん。

■日常
明日は会社記念日のため会社は午前のみ。ということで今週末は3.5連休というかなり幸せな展開が待ってます。とりあえず明日は映画2本と買い物と散髪に行く予定。うーん、返って忙しくなりそうだw

■MTG
先取りドラフトはいつもの練習会の時間にやりたいと思います。土曜の午後8時からめんたい亭に集まって8人揃ったら開始、揃わなかったら9時の時点でいるメンバーで開始します。1ボックス＝12人分しかないので、がっつりはできないと思いますが、新しい環境をみんなで楽しみましょう。